インプラントの治療に入る前の準備としてはどのようなことがあげられるのでしょうか。
この事前準備とは、すなわちインプラントの治療を行うための諸条件を整えることを言っています。
これは予算を確保することも含まれますし、治療に際しては一定の治療期間が必要ですので、それに絡んでの例えば職場の了解を取り付けること、あるいは家族の了解を取り付けることなども含まれます。
そして、それ以外にも身体的な状態を整えると言うことも重要です。
例えば、前段にも記載しました相対的な不適応の場合、その不適応の要素を取り除くと言うことがあげられます。
口腔内の衛生状態を健全なものにすること、歯周病の場合はその治療を行うこと、口腔内の衛生を保つために喫煙をやめることなどです。
そしてこの他に骨移植という治療があります。
これも歯槽骨が「吸収」を起こしてその量が減っている場合などに、その骨量を補う必要があります。
この場合、補填する骨は本人の歯槽骨や顎骨から調達する場合が多く、あるいは身体の他の部位から調達することもあります。
この補填用の骨ブロックを、インプラント治療に必要な部位に移植し、そして周囲の隙間には骨ブロックを粉砕したものか、または骨補填剤を入れます。
骨ブロックは、土台の骨と同化しますので、それまでの間、主としてチタン製のスクリューで固定します。
骨ブロックが土台の骨と同化したら、スクリューを取り除きインプラントを埋入します。
インプラントが埋入されると、適正な機能圧力が歯槽骨に与えられるので、歯槽骨の吸収も抑制することが出来るのです。
この骨移植というのは、インプラント治療の事前準備としては少々大がかりなものですが、こうして土台をしっかりとしたものにしておかないと、後々が大変なのです。
こういう事前準備が必要であるという診断が出れば、治療期間というものも自ずと長期間のものになります。
インプラント治療は、焦らずにじっくり構えて取り組むことが大切です。
